水の章 鳥に学ぶ


 9 ツルのように立つ-2グラウンディング
  
  
 
 鶴の羽ばたきを練習し終わって収功を行います。収功で両手を頭上に持ち上げ、ゆっくり下ろしていきます。この時、頭頂「百会」に集めてしばらく待つと百会が開いて、背骨がすっと伸びた感覚を味わえます。

 しかし、この百会を開き、頭上に強く集めた「気」の力は、気功を終えるときには、足の裏まで流し足の裏から逃がしてやらなくてはいけません。「気」は強く体に集めればいいのではないのです。もちろんそのために収功の動作があるわけですが、最初のうちは、うまく流れないものです。

 「気」を下げるために一つ、い効果的なテクニックがあります。収功の動作で両手を下ろした後に、両手を臀部に向けるのです。その状態で、やはりしばらくの間待ちます。

 ちょうど鶴が羽を閉じたような姿勢で待つのです。すると、「気」が尾骨や仙骨の部分に集まります。すると、自然に足の裏まで「気」が下がって、流れていくのです。

 この感覚はとても力強く、心地よいものと感じられるでしょう。

 
     
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